私たちの研究の説明
SIP 戦略的イノベーション
創造プログラム
Research Overview
SIP第3期
A-2 臨床情報プラットフォームを活用したPHRによる
突然死防止・見守りサービス
PHRを利用した循環器疾患重症化予測AIと、ライフログデータ・症状を共有するシステムを開発しています。これを見守りサービスと連携させることで、心臓突然死および循環器疾患の重症化を早期に見つけ出し、予防につなげる社会の実現を目指しています。
Background
プロジェクトの背景
心疾患による死亡は臓器別で最も多く、年間約8万人が心臓突然死で亡くなっており、増加傾向にあります。多くは病院外で突然発症し、一度発症すると予後は非常に悪く、従来の医療情報だけでは予測が困難です。そのため、現状では突然の心停止や致死的不整脈を事前に予知するサービスは存在しません。
しかし近年、ウェアラブルデバイスの出現により、心拍、血圧、血中酸素飽和度、心電図といった健康データを日常生活の中で収集することが可能になってきました。さらにAIの進化により、こうした大量のデータを分析して心疾患の重症化リスクや突然死の予兆を捉える可能性も広がっています。

Details of the project
プロジェクトの詳細
- 心不全・冠動脈疾患・不整脈の患者様にご協力頂いて、ウェアラブルデバイスや体重計・血圧計などのライフログデータを連続的に収集します。
- 受診中の病院で記録されている各種検査や症状変化といった情報を収集し、上記のライフログデータと統合します。
- この統合データベースを元に重症循環器疾患予測モデルを構築し、PHRアプリに搭載します。
- 異常を察知した際には、PHRアプリから本人・家族などに対して早期受診を促すメッセージを通知したり、緊急時には見守りサービスと連携して救急通報することを目指しています。
- これらのPHRサービスが、特定のアプリ・デバイスに縛られないようにし、より一般に普及することを目指して、PHR標準規格化などの社会基盤整備も併せて行っています。
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